
歯周病の治療といえば、昔から歯磨きの指導とバイオフィルム(歯石や歯垢)を除去する歯周組織(歯の周囲)の清掃が、どの歯科医院でもおこなわれている基本的な治療です。
しかし、この基本的な治療をしても、懸命に歯を磨いても、なかなか歯肉の炎症が治まらず、それどころか歯肉の腫れや出血・口臭などに悩まされ続け、結局は歯周病で歯を失ってしまう方がいるのも事実です。
治療と歯磨きを頑張ったのに歯を失ってしまうってあまりにも悲しすぎますよね。。。
そんな事態を少しでも回避するために、当院が自信を持ってお勧めする歯周病治療!
それが、位相差顕微鏡と薬を使って治す歯周内科治療です!
歯周内科治療は21世紀に入ってから生まれた新しい治療方法です。
歯周病の原因である細菌を位相差顕微鏡で特定し、薬を使ってその細菌を直接退治(除菌)する、歯科医療の世界では珍しい内科的な治療方法です。

歯周内科治療についてご案内する前に、ここで少し歯周病についてご説明します。
歯肉の腫れや出血、口臭でお悩みの方、歯周病でお困りの方は必見です^^
歯を失ってしまうことになる前に歯周病について理解を深めましょう。

歯周病は歯周組織(歯をささえる周りの組織)に起こる、細菌や原虫による感染症です。
お口の中には500種類以上もの細菌が存在し、その中で歯周病の原因となる細菌は10種類以上にも及ぶと言われています。
※以後、歯周病菌と呼びます。

歯周病菌はネバネバした物質を分泌して互いに繋がり合いコロニー(集合体)を作ります。
コロニーは成長し、バイオフィルム(歯垢)となります。このバイオフィルムは歯周病菌にとっては要塞そのもの、表面には免疫細胞や抗菌物質を跳ね返すバリアが張られています。
この中で、歯周病菌は自らの生存のために酵素を放出します。
この酵素や細菌の構成する成分によって起こる歯肉の炎症が、初期の歯周病である歯肉炎です。

歯周病菌には嫌気性細菌(空気を嫌う性格の細菌)もいます。この嫌気性細菌は歯面に沿って歯周組織を破壊しながら歯肉の中に入り込んでいきます。
本来、歯と歯槽骨は歯根膜で繋がっていますが、歯根膜は歯周病菌の進入とバイオフィルムによって破壊され、歯周ポケット(歯と歯肉の間の空間)ができてしまいます。
では、私たちの体はバイオフィルムの進入をそのまま見ているのでしょうか?
もちろん免疫細胞(白血球など)が出動し、抗体も酵素を出して歯周病菌の進入を許すまいと抵抗を試みます。
しかしバイオフィルムの頑丈なバリアーには効きません。
歯周病菌を攻撃するはずだった酵素は行き場を失い歯肉をさらに破壊してしまいます。
こうして歯肉の炎症はさらに進行して歯周ポケットを拡大し、歯周組織は徐々に破壊されていきます。
こうなってしまうと、もう本格的な歯周病です。
歯周ポケットで猛威を振るうバイオフィルムは、ご自身の口腔ケアだけでは取れません。
歯周病菌の排泄物や死骸は歯石(石灰化)になり、歯面(歯根)にこびり付いてバイオフィルムの拡大を助けます。
歯根膜は破壊され歯肉は後退し、歯を支えている歯槽骨までもが溶け始めます。
やがて歯槽骨は歯を支える役目を果たせなくなり、歯はポロッと抜け落ちてしまいます。





当院お勧めの歯周内科治療を受けてみましょう。
その効果にきっと感動すら覚えることでしょう^^
“口腔内を清潔に保つ意識”を強く持つことも大切です。
歯科医院と患者様の二人三脚で歯周病を撃退しましょう!
歯周病が治ったからといって元の生活に戻ってしまっては、また再発するかもしれません。
感染症である歯周病の要因はどこにでもあります。特に歯周病菌の一種であるカビ菌は、口腔内常在菌でもあり、必ず住み付いています。徹底的に除去しても、空気中や食べ物、手指などから再び口腔内に戻ってきます。
カビ菌の増加は歯肉の腫れなどの原因になるだけでなく、歯周病菌が生存しやすい環境をつくるため、歯周病菌に再感染しやすくなります。
口腔内をいつも清潔に保つことは、患者様ご自身では実際には難しいことです。
口腔と全身の健康のために歯科医院を有効活用しましょう。

● お口の中が再感染しやすい環境になっていないか?
など、歯科医院での位相差顕微鏡を用いた定期検診を受けましょう。
その後、歯磨き指導(TBI)を受け正しい歯磨きを覚えましょう。お口の状況によっては歯間ブラシやデンタルフロスの使用方法も説明します。

重度の歯周病の方や歯を失ったことのある方には、従来の治療(歯周基本治療)で歯周病を治すということがどれほど大変なことなのか、よくご存知だと思います。
当院でもそうでした。
患者様に“歯を失うことのリスク”を説明して“モチベーション”を高め、ご家庭でしっかりケアしてもらおうと思っても、
実際にはそれがなかなか難しい・・・
では! どうすれば歯周病から歯を守ることができるのか・・・?
これは私たちの課題でもありました。
これからご紹介する歯周病内科治療は、この問題を解決してくれた新しい歯周病治療法です。
歯周内科治療は、
内科的治療と外科的治療にインフォームド・コンセントの加わった画期的で新しい歯周病治療システムです。

真菌対策として抗カビ作用の優れた専用歯磨き剤による歯磨きも併用します。
患者様も一緒に細菌の状況を見ることができるため、治療成果がよくわかりモチベーションUPになります。
歯周内科治療は従来の歯周病治療と比べると、患者様の負担の軽い治療です。
治療計画に基づいて口腔ケアをきちんとすれば、3週間程度で驚くほどの改善が見られます。
お口の中から歯周病菌が減っていく様子は驚きであり、また感動すら覚えることでしょう!

歯周内科治療で使用する飲み薬は、内科では普通に使用されている一般的な薬です。
また、歯磨き剤も天然成分で作られているので安心してご利用いただけます。

1日1回2錠を3日間服用。
歯周病菌に対して強い抗菌力を発揮する抗生物質で、細菌の蛋白質の合成を阻害し、その増殖を抑えます(静菌作用)。
薬自体が備えている食細胞を利用したドラック・デリバリー・システム(ファゴサイトデリバリー)という仕組みによって、薬の効果が歯周病菌の感染局所に集中し、長期的に強い抗菌力を発揮します。

天然成分で構成された安全な歯磨き剤。
真菌(カビ)を除去します。
ぺリオバスターの有効成分は元々は肉類の腐敗防止剤として開発されたことから“安全な天然成分”で製造されています。
副作用の心配のない歯磨き剤です。

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ジェル状のぺリオバスターで歯磨きを容易にした製品です。